美白・色素沈着2024/1/15
チアミドール vs ハイドロキノン:肝斑治療における有効性と安全性の比較
Khunger N, et al.
J Clin Aesthet Dermatol. 2023;16(12):35-42
Key Takeaways
- •チアミドールはハイドロキノンと同等の美白効果を示した
- •チアミドール群は副作用発生率が有意に低かった
- •敏感肌や長期使用が必要な患者にはチアミドールが推奨される
背景
肝斑は特に日本人を含むアジア人女性に多く見られる色素沈着疾患です。従来、ハイドロキノンが第一選択薬として使用されてきましたが、長期使用による副作用(外因性オクロノーシス、刺激性皮膚炎など)が課題でした。
チアミドールは、チロシナーゼ酵素を阻害することでメラニン産生を抑制する新しい美白成分です。
研究デザイン
- デザイン: 無作為化二重盲検比較試験 - 対象: 中等度〜重度の肝斑を有する成人女性 120名 - 介入: チアミドール2%クリーム vs ハイドロキノン2%クリーム - 期間: 12週間
結果
有効性 - 両群ともMASIスコアが有意に改善 - 12週時点でのMASI改善率: チアミドール群 52.3% vs ハイドロキノン群 58.1%(有意差なし)
安全性 - チアミドール群: 軽度の紅斑 8.3%、掻痒感 5.0% - ハイドロキノン群: 紅斑 21.7%、刺激感 15.0%、乾燥 11.7%
臨床的意義
チアミドールはハイドロキノンと同等の美白効果を持ちながら、副作用が少ないことが示されました。当院では、患者様の肌状態に合わせて処方しています。
※本コーナーは医学論文の要約であり、当院の見解を含みます。個別の治療については診察時にご相談ください。